self-narratage

セルフ・ナラタージュ #05 三浦直之(ロロ)

ロロの演劇は、いつだって少年と少女の出会う瞬間に命をかけ、ポップでキュートな片思いを紡いできた。2015年から始めた高校演劇向けのフォーマットでつくる連作『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校』(通称『いつ高』)シリーズで…

セルフ・ナラタージュ #04 柴幸男(ままごと)

2010年、柴幸男が岸田國士戯曲賞を受賞した夜のことは今も覚えている。前年に観た『わが星』はラップ、時報のメロディが重要な位置を占める上演形態だったが、インターネットで受賞の速報を目にした時は「やっぱり……」と、新しい風の到来を実感したものだっ…

セルフ・ナラタージュ #03 菅原直樹(OiBokkeShi)

青年団に在籍し、東京で話題の演劇に頻繁に出演を続けていた俳優・菅原直樹。小劇場ファンの中には、彼のことを覚えている人も多いだろう。 2013年、そんな東京を離れて岡山県・和気町に移住した彼は今、OiBokkeShiという団体を主宰し、老人介護の観点から演…

セルフ・ナラタージュ #02 大道寺梨乃(快快)

2015年2月、TPAMショーケースにて上演された大道寺梨乃のソロ公演『ソーシャルストリップ』English バージョンでのアフタートークでのことだった。客席からの「これはあなたの個人的な物語だったけれど、これからもこういうストーリーを描いていくのか?」と…

セルフ・ナラタージュ #01 神里雄大(岡崎藝術座)

▼はじめにある作家について語る時、彼らの過去作品に言及することや、演劇史そのものを参照しながら彼らの資質をどう位置づけるか考えることは、よくある。でも、そうした切り口に留まらず、彼らの人生そのものになぜか引きつけられてしまう相手がいるのも事…