8/11 クレイジー

土曜日のスナックちからの下見も兼ねて加藤翼展@SNACへ。ムサビの油絵学科を出ている作家さんのようだけども、どうしてこうゆう「穴」をモチーフにしたのかお聞きしてみたいと思った。野暮なことにもなりかねないけど、ある種の美術作品に関してはもう少し言葉が添えられていてもいいのになと思うことがある。


パルコ劇場で本谷有希子『クレイジー・ハニー』。戯曲なり演出なりの中に少し余計な負荷が残っているように思ったけどもこれは意図してのことなのかどうか(例えばある呼びかけが誰の何に対してなされているのかすぐには分かりづらいとか)。とはいえ、上手さとか「これが初舞台」とかもどうでもいいくらい長澤まさみは堂々たる演技だったし(舞台経験を重ねたらより演劇的なひろがりが出そうだけど)、リリー・フランキーはやはりえもいわれぬ魅力を放っていた。2人の、この舞台に気持ちを乗っけてるプロ意識の高さがいちばんの見所だと思う。それにしてもほんとリリーさんみたいなオトナが存在してくれているのって大きいな……。個人的には安藤玉恵の舞台を久しぶりに観られたことに冒頭から感動して実はちょっと泣きそうになっていたりもしましたが、坂口辰平や北川麗のファニーな姿も見られたことだし、ともかく「観た!」とゆう感触が後々まで残る舞台で、シアターガイドで取材させてもらえて良かったなあ、嬉しいことだなあ、と思った。

物語の内容が最近考えていることにどんぴしゃり刺さったこともあり、さらにはカーテンコールがほんと素晴らしかったこともあって終演後、どうにもすぐ動く気になれなくてしばらく席にぼんやり佇んでいたら、近くにやはり椅子に人形のように貼り付いたままの人がおり、T野さんだった。


前の晩に帽子を忘れたので下北沢の今成へ。しかし満席で飲めず、どうしようかと考えていたところでツイッターでW崎さんにキャッチされ、彼女の隠れ家だとゆうお店に。Q