10/6 夜

天気も良くなり、体調も上向いてきた。慌ただしい日中。そして新宿でアリスン・ピープマイヤー著、野中モモ訳の『ガール・ジン』をようやく購入。何ページか繰っただけでもワクワクしてくる。

ひさびさに京急線に乗る。青物横丁のあたり、墓場が多くて不思議。あと、建物が低く感じるし、何かいわく言い難い生活感が漂っている。人は結局のところどんなにきらびやかにオシャレに装ってみても、どんなに文明によって進化しても、こうした「生活」から逃れることはできないだろうなあ、と漠然と感じた。


そして黄金町で映画を観る……はずが、なぜか当日券がなくて断念。アーティストにまったく罪はないのだが、現場の対応と制作統括次第でこんなことになるのか、と思うとすごく残念。とてもやるせない気持ちになる。


くさくさした気持ちのまま次の場所に向かうのも良くないので、ドトールでまろやかマロン・ラテを飲んでほっこり。


で、とある場へ。もうこれは気狂いの領域だろう。いったい彼らはなんのために闘っているのか。きっとそれは、何でもなさ、のためかなと思う。といってそれは、大きな物語のない日常への苛立ちだとかですらもはやなくて。芸術と、生活と、そしてもうひとつの第三項……。これはなんだろう、思想だろうか? それもしっくりこない。何かもう名づけようのないもののために。

つまりはそれが「夜」ってことなのかもしれない?Q