12/9 カフカ

上野の芸大に寄って写真の展示を観た。食堂に差しこむ光が印象的だった。こうゆう環境で学ぶのって羨ましいなとふと思った。もう大学を出てから10年とか経つわけで、その間ずっと社会の中で揉まれながらやってきたから、純粋に学問や創作に打ち込む環境とゆうのはやはり良いな、と思う反面、そこには戻りたくないと思う気持ちもある。


大塚から歩いて巣鴨教会へ。カトリ企画『溶けるカフカ』。観ながら、なるほどカフカの魅力とゆうのは、状況設定(虫になったとか)のアイデアの鋭さや可笑しさだけではなくて、話の収拾が付かなくなるようなところにもあるのだな、と再確認した。とりわけ『城』とかのような。鳴海康平の今回の解釈と構成・演出は後者のほうに向いていると思った。カフカには、距離感や縮尺が変になるようなところがあるけれども、板橋駿谷が妙に大きく見えるところがあって(北斗の拳ラオウのような、と言えば分かりやすいか)、そうした点においてこの演出は成功していると感じた。

アフタートークはゲストがロロの三浦直之。正直にストレートに話すところが良かった。客席にいた西尾佳織らの質問もあってトークは静かに燃えたと思う。


大塚でもんじゃを食べて、池袋東口にハシゴ。さらに地元駅で食堂。ちょっといくらなんでも散財しすぎたなと反省。Q