じゃがいもハニーとフロンティアについてクタクタ語る

BricolaQに最初に登場いただくのは、インストルメンタル・ユニット「じゃがいもハニー」のお二人、PjとTK。……といってもたぶん多くの方はご存知ないだろうけども、その正体が劇団マームとジプシーの召田実子(女優)と藤田貴大(作・演出家)だと聞けば、おおー、とざわめく人も少なからずいるのではないだろか。テーマは(事後的に)「フロンティア」について。クタクタと語ります。Q


▼マームとジプシー藤田貴大が全作品の脚本と演出を務める演劇団体として2007年設立。同年の『スープも枯れた』にて旗揚げ。作品ごとに出演者とスタッフを集め創作を行っている。08年3月に発表した『ほろほろ』を契機にいくつもの異なったシーンを複雑に交差させ、同時進行に描く手法へと変化。09年11月に発表した『コドモもももも、森んなか』以降の作品では、「記憶」をテーマに作品を創作している。シーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法を特徴とし、そこで生まれる「身体の変化」も丁寧に扱っている。また、役者が本来持つパーソナリティーを観察し、劇中の人物と擦り合わせを行うことで生まれるリアルなドラマや個々の質感を作品に大きく反映させている。10年2月アゴラ劇場演劇フェスティバル 冬のサミット2009に参加し、『たゆたう、もえる』を発表。10年5月『しゃぼんのころ』を発表。10年11月に発表した『ハロースクール、バイバイ』ではKYOTO EXPERIMENT2010フリンジ企画"HAPPLAY "とF/T公募プログラムに同時参加し、ある一つのシーンをあらゆる人物の視点から描き好評を得る。11年2月『コドモもももも、森んなか』では坂あがりスカラシップ2010対象公演として再演。11年4月の『あ、ストレンジャーではチケット発売日から3日で販売予定数が全て終了となり、Twitterなどで話題になった。次回作は11年6月、7月、8月と続く連作公演『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』
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▼じゃがいもハニー
Pj(こと、召田実子)とTK(こと、藤田貴大)によるバンド のような、のような、もの。お芝居の挿入歌の作曲がきっかけ。主にマームとジプシー公演時に活動。即興性が強く、再現性の低いところが特徴。最近は、楽曲アレンジに宝トミー(こと、田中里実)の協力を得、劇中のサウンドを刻み始めている。技術は無いけど、フィーリングでここまでやってきた田舎者バンド。
試聴:http://mum-gypsy.com/music/music.php

  1. マームとジプシーという創作集団
  2. 稽古場から、午後2時の太陽
  3. 食のフロンティア