8/21 暗闇の中の子供

徹夜明けで身体がバキバキしているのでふと思い立って銭湯まで歩いた。帰りに近所で安い焼き肉定食をひとりで食べる。レモンサワーを一杯だけ飲んで、仕事。資料を黙々と漁る。そのあと電話。長電話。電話はわたしはあまり得意ではなく、今回は特に泥仕合のようになったけれども泥仕合も悪くないなと思った。3時間半くらい話したかもしれない。なんか今は思っていること、感じていることを言い合いたい。みっともなくてもいいんじゃないかと思う。


ところで、わたしはいつか偏屈な老人になって死ぬんじゃないかと前から思ってはいるけれども最近つとにそう思う。友達をつくって仲良くしていくことに対して、暗闇から誰か子供のようなやつが見つめている。彼は、人と人が結託して浮かれている様子が我慢ならないのだ。たとえそこに自分が混ぜてもらえたとしてもである。うるさい、と彼は思っている。オトナ、かっこわるいぞと思っている。

もちろん輪の中にいる人たちも結局は寂しくて、だからこそかりそめの友情を楽しんでいるのだが、人間が自分の領分を拡大するために結託し、徒党を組み、寂しさを紛らわし、その孤独を代用品で埋めていくのは、やはりどこか気持ち悪いと暗闇の中の子供は思っている。エラそうに。ガキなのに。しかしそれがたとえオトナの知恵だとしても彼はそれを拒絶するのではないか? いや、徒党は組むなら組めばいい。ひとりでは生きられないのだ。でも、その集団の強度は欲しい。なんとなくゆるい繋がりのようなもの、を、彼は拒絶する。そこにまとわりつくぬるりとした空気のようなものに首を絞められそうになるからだ。たぶんわたしはその暗闇の中の子供に呪われて偏屈な老人になるだろう。老人になるまで生きていられれば、だけど。生きていたいですね。


以下は酷い夢の話。目覚めてすぐにダーッと書いたままの整形してないもの。




大学のような場所で
芝居を観ようとスケジューリングするのだけどうまくいかない
コンビニでバイトしようと思ったけどできず
まあ、面白くない舞台なんて別に観たくないよと言う
とある女優、もう死にかけですけどね、という手紙
しかし舞台には立っている老年の女優
その呪いなのか
ある日、爪弾きにされる

半狂乱のA いろんなものを投げつけてくる
Bにも裏切られ、半笑いで向かってくる

必死で抵抗
たまりかねて、警察か先生を呼んでくれ、
命からがら
仲の良かったはずのCちゃんにも軽蔑される
友達だったはずの人のほとんどが敵になっている

傷心で、夏休みだし、田舎に帰ることに
もうやめよう、と思った、何もかも捨てて

バスに乗ろうとすると弟に会った
こっちが近いというので一緒にいくとたしかに早かった

中継地点のような場所で時間があったのでぐるりといっしゅう
ふたたび戻ると、比較的若いサラリーマンの男が車掌と話してて、
君たちどこから来たのかという。根掘り葉掘り聞いてきて、弟は答えている。
わたしは訊かれたので、学校名を答える。
いや、一度卒業して、また入っている、みたいなことを、
そこにはプライドのカケラもなかった

田舎についたことを告げると母親が、
じゃあ駅まで向かえにいくからそこにいろという
学校をやめようと思う、みたいなことを会ったら言おうと思った

その時、車の窓から裁判所が見える
そうか裁判しようと思う
それで学校に引き返すと、Bがいる
よおまだいたのか、みたいに茶化される
しかしわたしはBのことがまだいくらか好きだったので、
お前は学校に来て最初に話しかけてくれたし、そのことに感謝していると伝える
Bは少し動揺するけれども、やはりわたしを排斥しようとする
それでわたしは、裁判するので、せいぜい準備しておけと伝える
するとBは掌を返したようにすり寄ってくる
Cちゃんを見つけたので、彼女にも裁判の話をする
いざとなれば証人としてわたしの身の潔白を証言してほしいと言おうと思った
しかし、そんなのが果たして証人になるだろうか
裁判が進んで、彼女がもしその時にAと付き合っていたりしたら、
Aの肩を持つのではないか。
公平さや正義よりも、恋人の肩を持つだろう
そう思うと絶望的だった
裁判をして、それでもし負けたら、負債を抱えるだけだ
なんといって誰を訴えればよいのか Aなのか 大学なのか
単に大学に復帰して、ふつうにいられるようにしてもらえればよいのだが
しかし仮に裁判に勝ったとしても、
もうきっと以前のように彼らはわたしのことを受け入れてくれないだろう

それでもCちゃんと一緒に大学の離れのほうに進んでいく
そこは渓谷のようになっていて、
たわらまち、たわらまり、まぎらわしい名前です、
みたいな謎の句が置いてある狭い部屋にいたる
Cちゃんがその句を解析しているあいだに、
わたしは外に出て散歩しようと思った
Bが追いかけてきた
そこは清水の舞台のようになっていて
あたり一面は森に包まれた水面だった
そこでBと話をした
前もこんなふうにしたことあったっけ
ふたりで足を投げ出して、水に浸して
もしあったら、俺たちはこんなふうに壊れたりしなかったな、きっと

Aが追いかけてくる音が聞こえた
裁判の話を訊いたのだろうか、バイクに集団でやってきた
わたしは戦慄した。殺されると思った

急いでCちゃんに声をかけるが、生返事で、姿が見えない
わたしとBは急いで脱出する術を考えた
しかしAはものすごい勢いで迫っている
しかし、それはチョロQのようなものだった
わたしは、えいっ、と追ってくるAのチョロQを弾いて
谷底へ突き落とした
それは一瞬引っかかったのだけど、力なく落ちていった
わたしは足がすくんだ
とんでもないことをしてしまったと思った
そしてこのまま、錯乱したBに殺されるかもしれないと考えた
Bのほうを振り返った
そこで目が覚めた