8/27 記憶は大体憶測

キラリ☆ふじみで『モガっ!〜記憶は大体憶測。』を観てきた。劇場ツアー型のパフォーマンス。電車のダイヤみたいに際どいところでパフォーマンスが重なっていく。武谷公雄さんのコースだったので、彼の滑り芸(笑)を存分に堪能することができた。初めて裏庭などを歩いたけども地域の人が普通に行き来しててほんとに良い劇場だ。会場ではいろんな人に会えた。終演後、タクシーで相乗りすればラクだったんだけど、なんかひとりになりたくて歩いて駅まで帰る。大吉はさすがにまだやってない時間だったので、池袋へ。一本電話。これはわたしにとってはそれ相応の覚悟が要る電話だった。そんなにわたしだってよくできた人間ではないのだ。それで池袋西口の一軒め酒場にいって何杯か飲む。そのあといろいろ行きたいところもあったけど今日はもうダメだ。高円寺から歩いて阿波踊りを見物しつつ帰ろうと思ったけども、タイミングが悪くて踊り子の姿は見えるものの踊りに出くわすことはできなかった。

家に帰って少し仮眠をとって、近所の定食屋で一杯飲む。鈴木励滋さんが明日関西に青春18切符で行くそうなので、便乗しちゃおうかなと考える。これを書いている今も迷っている。ただ旅のシミュレーションをなんとなくしてみたものの、今ひとつ決め手に欠けるのは、なんだか準備が整っていない気もするからだった。関西で会いたい人はいる。でも彼らと話をするだけの用意が今のわたしにあるだろうか? 移動しながらでも仕事はできるだろう。でも今のこの家の状態のまま放置していってよいものだろうか。今は攻めに行くよりも、この家を城として守備を固めるべきなんじゃないか。とかとか。思考はぐるぐる回る。

このところ、ひとりになりたい気持ちが異様に強くて、だから今日も夕方から誰か飲みに誘おうかなと思って何人かの顔が浮かんだのだけどすぐにかき消した。それらの顔はなかなか消えなかった。きっと今飲んでもわたしは悪態ばかりついてしまう気がする。

ふと、お腹のあたりにじゃっかんの贅肉を感じる。髀肉の嘆。たぶんわたしは苛立っているし、その理由もある程度分かる。今日は町を歩いているとすぐにポッケに手を突っ込んでしまっていた。10代の頃はそれが癖で、たまにしか会わない母親に会うといつもたしなめられていた。なかなかその癖は治らなかったけど、いつ頃からポッケから手を出して歩くようになったのか。あんまり不良ぶってこんなこと書いていて誰かに迷惑かけるんじゃないかとか考えてしまう。そのことにも若干いらつく。知るかボケ、みたいな気持ちもある。そりゃあこんなことをつらつら書いているのは幾らかは自分の気持ちや背景を理解してほしいからではある。でもそれ以上にもはやそんなことさえどうでもいいと思っているのだ。そういったことの先に行きたくてもがいているのである。何かここに言いしれぬ突破口を感じている。Q