8/31 4日目、ハシゴ

関西滞在4日目。友人Oからカギを借りて、部屋で昼頃まで原稿と格闘。そして京阪電車で大阪に移動し、橋本くんに教えてもらった京橋の立ち飲み屋、七津屋へ。コの字型のカウンター。ただでさえ安いのにさらにお盆休みのサービスとかで、サワーレモン一杯200円、瓶ビールも330円。そして凄いのは灰皿がなく誰もが地面に吸い殻を捨てていた。夕方3時過ぎに行ったのにすでに吸い殻の山。朝から相当な数の人が飲んでいるのか。しかしどの人もお会計が500円〜600円台で驚く。東京とのカルチャーの違いを感じる。お店の主人、丁稚さん、客、のやりとりが楽しくて、ずっと居ても飽きない感じだったけれども、あんまり長居しすぎるのも乙じゃない感じがしたので(居心地はとても良かったが)数杯飲んでおいとま。


それからシノダに教えてもらった梅田駅近くのビンゴ屋へ。ここは17時半にならないとオープンしない。少し早く着きすぎて、あと5分待ってと言われたので散歩してたら、ふとカフェにいた女性を見たら友人の夫人に面影がそっくりで、たしかに美人だけど性格は結構キツい(わたしに対してだけかな?)し、よく結婚して仲良くやってるなあ、とかまったくもって余計なお世話なことを思い、しかし結婚とはそうゆうものかもしれないなと思ったりもした。ビンゴ屋は酒屋の倉庫を改造したような場所。値段がよく分からなかったけども、やっぱり3桁台のお勘定の人がほとんど。安かった。

少しハシゴで飲み過ぎたので電車でちょっと寝過ごしてしまい、遅刻しながらも、釜ヶ崎のココルーム前へ。すでにアサダワタルくんがカマン!TVを始めていた。街頭テレビ的にYouTubeで昔の映像を流すとゆう趣向。この日はタイムリーな島田紳助の映像から、観に来てたお客の会話に出てきたアイドルなどを辿ってピンクレディとかキャンディーズとか観ていった。小沢一郎の若かりし映像とか。凄かったのは石原裕次郎VS勝新太郎。見入ってしまう。

観に来てたおじさんに少し絡まれた。まあわたしも居酒屋や雀荘でおじさんに凄まれるなんてしょっちゅうのことだったし慣れているので、このおじさんが危害を加える意図でやってないのは分かる。端的に、解体工で今は日雇いのこのおじさんにとって、東京から来たっぽい若僧に絡む理由は幾らでもあるだろう。実際、(わたしを含めて)興味本位でこの地域に来る若者はたくさんいるだろうし、その憤りにも一定の理があるように思えた。それで、郷に入れば郷に従えと思ってなるべく刺激しないように聞いていたのだが、気付くと後ろにココルームの若い子が来ていて、NPOへの悪口などを並べはじめるおじさんの話をじっと聞いて、反論すべきところはしっかり反論していた。たいしたもんだなあ!と思った。でもこれくらいの胆力がないとここではやってけないのだろう。物別れになったり、排除したりするのは、どちらにとっても簡単なことなのだ。とにかくここにはコミュニケーションがあった。そのあとおじさんは店の中でもいろんな人に絡んでいたけれども、なんだかんだで居心地いいみたいでわたしが帰る時もまだ誰かと話していた。

ココルームでは晩ご飯をアサダくんたちと食べる。ひさかたぶりに再会の小手川さん、娘さんも一緒に来てて、夏休みの宿題を見せてもらった。そうか、今日は夏休み最後の日だったね。

それから少し、飛田新地のほうを散歩してみた。こ、これが噂の……。驚いたのは、女の人が光を当てられて云々、とゆうよく聞く話ではなくて、彼女たちの美貌のレベルがとても高いことだった。さっきおじさんに「お前は西成でおまんちょしたことあるんか?!」と意味不明の凄まれ方をしたけども、懐に余裕があったら上がってみたかもしれない……。ショックを受けて京都まで戻る。友人Oは明日に備えて先に寝てる。わたしは原稿にちょっと手を入れてたけど、あまりに眠いのであきらめて寝る。Q