9/24 ノマド

下北沢kate coffeeで、ロンドン帰りのIさんと、K氏とを、引き合わせる役目。仲人役なのに、遅刻してしまった。とゆうか、ひさしぶりに外に出て、まったく調子が狂うぜ。

とはいえ話はすんごく楽しかった。やっぱり今、東京が中心だ、日本だけが世界だー、みたいなガラパゴス島チックのんじゃない人生に興味あるなあ。地方都市にしろ海外にしろ。

仲人も無事に終わり、K氏とカフェのテラス席で話してたら、下北沢に事務所を越してきたNさん夫妻にひさびさ会った。



イーハトーボに行ったら「HE+ME=2」の新しい号ができていたのだ。わたしのはともかく、他の人のが面白くてその場で全部読む。ふむふむ。特にヘレンの帰国日記が、後半日本語が壊滅状態になっていて面白かった。ちゃんとした面識はないんだけども、やっぱあの子、おもしろいわ……。今日のIさんの話もそうだけど、あっちの世界とこっちの世界とを行き来してる人、転々としてる人、言うなれば「ノマド」って、どことなく惹かれる。一時期、須賀敦子を読みまくったのも同じ理由だと思う。たしか『ヴェネツィアの宿』に「ノマド」って言葉が出てきたはずだ。

古くからの常連の某学者さんがお子さんを連れてきていた。なんかこの町は、人が生きてるな。当たり前のことなんだけど。やっぱり好きな町なので、なるべくこの町で打ち合わせとかするようにしてる。つまりはこの町に来るための口実をせっせとつくっているのだ。ほんとはもっと寄りたいお店もある。ゆっくり古本めぐりとかもしたい。


地元に帰ってきて、自転車に乗って駅前の市場に野菜を買いにいく。高円寺も、下北沢にどことなく似た雰囲気がある。若い人のかっこうがオシャレ、とゆうか、変だ。それだけで町の空気はだいぶ変わる。「常識」がそっとズラされる。ただ、わたしはかつてシモキタを愛したようにこの町を愛せるだろうか。でもね、ここは生活しやすいし、生活とオシャレがほとんどシームレスだから、今の自分にはこの町が性に合ってるのかもなあ、と思う。結構長く居座りそうな予感。東京がもう暮らせませんとかにならないかぎり。

あ、でも東京には片足しか残さないつもり。軸足は残すけど。それでいろんな町に行きたい。Q