10/14 マーム初日

マームとジプシー『Kと真夜中のほとりで』初日。急遽、ゲネを観に行くことに。すごい興奮をした。ゲネなのに大拍手だ。お客さんが入ったらこの作品はもっと変わるだろうなと感じた。そのあと下北沢で仕事をして、ふたたびアゴラに戻って初日を観劇。

ほんとうに、凄いことをやってのけている。そして、マームにとっておそらくひとつの重要な変化をこの作品は見出していると思う。そのことは、誰も書かないとしたらいずれ近いうちに書き残しておきたい(でも、できたら誰か書いてほしい)。コドモシリーズが終わった時、「wonderland」にそれまでの一年くらいの軌跡を書いたけれども、この『K』も、『あ、ストレンジャー』から続いてきた一連の作品群の集大成であり、これがターニングポイントになって新しい世界がひらけそうな予感。でも、今は感想とかもあまり言わないようにしますね。なにはともあれ、同時代にこうした公演が生まれてくるのを感じられるのは本当に幸福なことだと思います。そしてできることならば、もっとも傷つき、誰からも見放され、不安に脅えていた頃の自分にこの公演を見せてやりたい。


ele-king」vol.3に駆け足でこれまでの流れを書いてはみたけども、それはそうと、あそこでマームと鳥公園を並べたのは結果的に良かったかもな、とふと思った。全然違うことをやろうとしているこの2つのカンパニーを観てもらえれば、「演劇」のこれからの幅が見えると思う。とゆうか、そうでなかったら、マームと何か、てな形で並べるのは、成立しないのではないか。しかし当人たちにとってそれはあまり関係のないことだろう。とにかく目の前の作品が、たくさんの人たちにひらいていくといいなと思います。Q