11/8 なんでもなく

病院に行ったら開口一番、医師から「悪性のものは見つかりませんでした」と言われて肩の力が抜ける。数日前からだいぶ良くなってる気配があったので、まあ大丈夫かなと思ってはいたけれども、ガンの可能性があると言われたのはやはりショックだったので、ツイッターでもつい夜中に呟いてしまって無用な心配をおかけして申し訳なかったです。ごめんなさい(でも激痛もあり、リアリティは相当あったのです)。

とはいえ「そうである可能性」をおそらく生まれて初めて感じたのは自分にとってとてつもなく大きなことで、人生が、健康で何事もなくつつがなく進んでいく、とゆうことはやっぱり全然自明のことではないのだとあらためて思い知りました。

それともうひとつこの日々の中で痛感したのは、自分にとってコントロール不可能なものに対してどのように接するか、とゆうことで、それをニヒリズムや運命論で片付けてしまうのではなくて、何かしらの意志を持ってどのように格闘し、どのように手放せるのか。そのあたりの感覚が少し掴めてきたような気もしています。これは単にガン細胞、とゆう話にかぎるものではなくて、例えば自分にとって大切なもの、についての話であったりもします。




村川拓也『ツァイトゲーバー』。介護される人間を、誰かひとり、女性にかぎって、客席から募集して始めるといった趣向。村川さんが気さくな感じで語りかけるので、参加したくなる気持ちは分かった。が、始まってしばらくは不快感をもよおさずにはいられなかった。この趣向は、ひとつには、本来男性であるはずの役を「遠い他者」であるところの女性が演じることによって、フィクションとしての効果を増幅させるわけだけれども、もうひとつには、信頼関係の構築抜きにして男性が女性に触るとゆう不快な部分があった。それも計算に折り込んでのことだろう。だがしかし時間が経過すると共に、そうした一方的なある種の「暴力」のようなものは消えていく。そこに生起している時間は実にスリリングだった。ここにある「やさしさ」のようなものはなんだろう? 恩師や鈴木励滋さんにも見てほしい舞台だった。


そのあとEくんとF/Tサロンに移動。とある人を待つ。Sさんがやってきて、去っていった。それぞれ仕事。あうるすぽっとに移動。


モダンテーブル『アウェイク』『ジョーカーズ・ブルース』。正直なことを言えば期待はずれとゆうか、まず音楽の使い方があまりに洗練されていないように感じるし、身体のキレも(何人かを除いては)今ひとつのように感じられた。


再びF/Tサロンに移動して公募プログラム打ち上げ。チョイ・カファイ氏に「あなたの作品は電気ショックのように刺激的だった」と軽口を叩ける程度には英語力も上達したみたいだ……。そのあとさらに飲みに行って結果的に朝までコース。Q