キャロマグ創刊!

世田谷パブリックシアターが発行する冊子「キャロマグ」が創刊されました。編集を担当しています。

合い言葉は「フレンドリー」。(さてうまくいくかしら?)
主に、世田谷パブリックシアターで行われるワークショップ(WS)の活動などを紹介していきます。


個人的な話をちょっと。この冊子の編集を通して探っていきたいのは、わたし自身もまだ知らない「演劇」のさらなる可能性です。もちろん、アーティストが舞台作品をつくって「公演」という形でお客さんに届けるのも演劇ですし、それを観たり、批評を書く、といった営みももちろん大事だなと感じています。そうした営みへのコミットは続けていきます。しかしそれだけが「演劇」ではないのだと思います。

例えば演劇WSの現場では、様々なバックボーンを持った参加者が、何かしらの気づきを得たり、誰かと出会ったりしているようです。それはもしかしたら人生を大きく変えるほどのことなのかもしれません。正直、わたし自身、WSというとなんか緊張する場所なのかなとか身構えていたのですが、実際に現場にいったみたらそんなに密室感もなく、そして何より思ってもみなかったような出来事に遭遇することが幾度もあり、様々な驚きと発見に見舞われることになりました(いい意味でヘンな人に出会ったり、なぜかパフォーマンス作品をつくっちゃったり、人前でいろいろ演じることになったり、打ち上げで踊り狂ったり……笑)。それはたぶん「演劇」の力だと思うのです。いったい現場では何が起きているのか? 少しずつ言葉にして、伝えていきたいと思います。マイペースでの不定期刊行となりますが、温かく見守ってください。よろしくお願いいたしまする。


配布場所は、今のところ、世田谷パブリックシアター、および、世田谷区内の図書館です。


デザインは、内川たくやくん(ウチカワデザイン)です。最近では、キラリふじみ・レパートリー新作『ハムレット』のチラシデザインなどもしていました。いずれ一緒に仕事したいと思っていたのでとても嬉しいです。「キャロマグ」では内川くんによる謎の2コマ漫画も掲載されているので誌面をごらんください(笑)。


創刊号第1号は、「1960年代の世田谷」をテーマにした昨年度の「地域の物語」WSを取り上げています。
ちなみにこの「地域の物語」WSは今年も開催されており、今回は「みんなの結婚」がテーマ。3月24日15時から発表会があります。入場無料ですが要予約。

http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/03/post_325.html


第2号は高校生ワークショップの特集。4月上旬に刊行されます。こちらもお楽しみにー。Q