スナックちからvol.3

11月12日（土）、お酒を飲みながらの
トークイベント「スナックちから」、またやります。

今回はライターの橋本倫史くん（@hstm1982）に、全国各地の「ドライブイン」についてレポートしていただきます。東北、北陸、中国、九州など、各地方をドライブしながら撮り貯めた豊富な写真と共に、愉快な（時にはほろ苦い？）エピソードをたくさん語ってもらいます。

　橋本倫史「どうしてこんなにドライブインが気になるのか、考えてみた。」
　http://d.hatena.ne.jp/hashimototomofumi/20111101

いわゆる「郊外」というと、つい「ファスト風土化された同じような風景が延々広がっている」と見てしまいがちだし、事実、ある程度はその通りだとも思うのですが、橋本くんは、各地に現在も残っているドライブインを丹念に（執拗に）フィールドワークすることで、そこに眠っているはずの様々な土地の歴史や、今も生きている人たちの持つリアリティを、丁寧に浮かび上がらせようとしている、と思います。

わたしが橋本くんのフィールドワークに興味を持ち、ぜひ話を聞く場を設けたいなあ、と思ったのは、彼が、「あらかじめ設定した仮説や理論」に取材対象を当てはめていくのではなく、あくまでも自分で足を運び、出会ったものの前に立ち止まり、まずはその風景や人物を描写し（彼の写真は本当に素晴らしいのです）、出会った人たちの話を聞く……といった態度に徹しているからです。さらに最近は国会図書館などにも行って、資料を調べている様子。こないだもコピー代だけで7000円使ったとか言ってました……。

まあハッキリ言って、超面倒なことだと思うんですね。でも「ドライブイン」の持つ何かが彼の心を惹きつけてしまったのは確かなんだろうし、もう、やるしかないっていう。そうゆう、いてもたってもいられない対象に出会うことって、人生においてたぶんものすごく稀有なことだし、その彼の直感は、あながち間違っていないんじゃないかって思います。

で、ちょうど今わたしも、東京以外の土地（地方や海外）でどのような生活／文化が育まれており、それらをどう具体的に結びつけていけるのか、を考えているところでもあるので、トークでは、そのあたりの関心がうまく交差すればいいなと思ってます。

会場ではお酒のほか、おでんなども用意する予定です。飲み食いしながら話でも聞くかー（笑）、みたいなざっくばらんな感じで来ていただいて大丈夫なので、お気軽にー。Q