Q『地下鉄』市原佐都子×吉田聡子インタビュー

「Q」主宰・市原佐都子による処女作『虫虫Q』(桜美林大学卒業公演、改題『虫』で第11回AAF戯曲賞を受賞)には、新しい才能の誕生を感じた。当サイトBricolaQで「マンスリー・ブリコメンド」を始めた理由のひとつは、そのQの旗揚げ公演『油脂越し』をさりげなく紹介したかったからでもある。しかし彼女の才能は(ポジティブな意味で)まだまだ未知数だ。慌てて摘み取るようなことは一切したくないし、とにかく今はその作品世界がひろがっていくのを楽しみに待ちたい。

今回は新作『地下鉄』(5月3日〜6日)に向けての特別インタビュー。宣伝美術も担当しつつQのすべての公演に出演する吉田聡子が、「ちからさんQを紹介してくれるの嬉しいけど、でもいっつも遅いじゃん、公演間際でギリギリじゃん、GWみんな予定埋まっちゃうじゃん」と嘆いていると聞いて、それなりに火の付くものを感じたので、お互いに「さとちゃん」と呼び合うこの同級生の2人にQについて語ってもらうことにした。
(聞き手:藤原ちから 撮影:橋本倫史 舞台写真提供:Q 禁無断転載
 取材協力:kate coffee@下北沢)


▼Q 新作公演『地下鉄』
2012年5月3日(木・祝)〜6日(日)@アトリエセンティオ(板橋 or 北池袋)
website       http://qchan9696.web.fc2.com/
『地下鉄』公演情報 http://qchan9696.web.fc2.com/Q/03-chikatetsu.html

市原佐都子(いちはら・さとこ)1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。
在学中は桜美林パフォーミングアーツプログラム(通称OPAP)で鐘下辰男高瀬久男、伊藤千枝、坂口芳貞、などの作品に出演。2010年卒業研究として初の作・演出作品「虫虫Q」を発表。2011年Qを創設し劇作演出を担う。同年「虫虫Q」をもとにした戯曲「虫」で第11回AAF戯曲賞を受賞。



吉田聡子(よしだ・さとこ)東京都出身。桜美林大学総合文化学群卒業。近年は、マームとジプシー、Qなどに出演している他、宣伝美術などをときどき行っている。





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